2014年11月16日日曜日

提督日誌(秋イベ)

E-4クリアしたので
物資には余裕があったのですが、時間にはあまり余裕がなかったので後発

E-1
簡単だった
編成
第一:伊勢改、衣笠改二、山城改、愛宕改、三隈改、熊野改
第二:漣改、白雪改、天津風改、時雨改、不知火改、夕張改
装備も特記するようなものもなく
初期艦の漣を第二艦隊の旗艦に選んで、持っている駆逐艦のなかで一番レベルの高い白雪を惜しげもなく投入
第一艦隊は平均Lv80台半ば、第二艦隊は平均Lv70くらい

E-2
思ったより簡単だった
編成
E-1の第二艦隊と同じ(旗艦は夕張に交代)
交戦形態が悪くて一回だけ仕留め損ねた

E-3
あいつ分裂するかと思ったらしなかった
第一:川内改、霧島改二、比叡改二、榛名改二、金剛改、加賀改
第二:神通改二、雪風改、島風改、夕立改二、妙高改二、北上改二
せっかくなので金剛型4隻入れた。金剛は攻略途中でLv75になった
夏イベでさんざん苦しめられたのでフルボッコしにいくつもりで編成
神通さんが夜戦で吹っ飛ばしてくれたので北上さまは開幕雷撃くらいしか出番なかった

E-4
連合艦隊の低命中+敵の高耐久のせいでちょっと苦戦した
第一:長門改、陸奥改、伊勢改、三隈改、衣笠改二、加賀改
第二:漣改、雪風改、島風改、夕立改二、神通改二、北上改二
こつこつ演習で育てた長門型をせっかくなので投入
第二艦隊の島風はゲージ破壊時大井改二に入れ替えて五番艦にしています
雷巡増やすと難易度変わるね

支援:決戦支援のみ
鳳翔改、磯風改、村雨改、瑞鳳改、霧島改二、比叡改二

物資増減:プレイ中の遠征は防空射撃、寝る前の遠征は寝落ちてたので出してないです
開始前
燃191278 弾173160 鋼264508 ボ172016 バ1440
E-4終了時
燃178035 弾161266 鋼258165 ボ172225 バ1377

よくイベント前に言われる、2万で十分なのよは自然回復込みだからこそのはずですが、今回は自然回復なくても1万5千で余裕でした
ALのときより少ないような…
今回バケツは小破以上でかけてました
攻略始めたのは15日の午前0時半なので結構遅いし、少ないのはこれのせいだと思います
朝雲はドロップしたしポケモンに備えてやること片付けておこうと思います

2014年8月30日土曜日

提督日誌(夏イベ振り返り)

夏イベも金曜で終わりました。提督たちの夏は終わりました(たぶん)

司令レベル101、到達深度はE-6(クリア)
ステージごとの感想
E-1:初っ端からキラ付け出撃することになるとは思わなかった
E-2:北ルートは罠だった。最終形態のほっぽはかわいい
E-3:ボスのデザインがストライクだった
E-4:中間さんもう少し本気出して欲しかった
E-5:ボスは脱ぐとすごいということがわかった(いろんな意味で)
E-6:話には聞いてたけどダブルダイソンは強烈だった

出撃した艦
AL:山城、最上、妙高、羽黒、神通改二、龍驤、島風、天津風、瑞鳳、飛龍
MI:赤城、加賀、飛龍改二、蒼龍改二、比叡改二、榛名、夕張、雪風、夕立、白雪、不知火、熊野、三隈
E6:北上改二、愛宕、衣笠改二、大井改二、大鳳、翔鶴
支援:鳳翔、霧島改二、長門、漣、時雨、弥生、如月、雲龍、飛鷹、隼鷹
改二表記以外は基本的に全艦改
ALは妙高型の二人が、MIでは鍛えに鍛えた空母が特に活躍した
E6では雷巡2人の活躍が大きかった。北上さまの言ってることに間違いはなかった
支援は最初から最後まで鳳翔さんに旗艦を務めてもらいました

反省とか
熊野をALに出してかわりに最上をMIに投入すればよかった(気分的な問題)
軽空母などの不足が深刻だった。瑞鳳は大急ぎでレベリングして改造、装甲改修のみ、雲龍飛鷹隼鷹はLv1からキラ付けして彗星一二型と電探積んだだけというあまりにもお粗末な状態
駆逐は22号電探でも間に合ったけど大型電探含めもう少し電探開発しておけば楽だったかも……
重巡の育成が追いついてなかった
資源備蓄はハゲ予防

零偵退役を目指します(`・ω・´)

2014年8月21日木曜日

提督日誌(E-6)

○E-6
前日記にて挙げた懸念事項をすべて無視して挑戦してました。
E-5終了時の物資
燃62629 弾68419 鋼151943 ボ99044 バ848

攻略に使用した艦隊構成、レベルは挑戦終了時。削りから撃破まで構成は変更なし
司令部レベル:101
北上改二Lv95(15.5副×2、甲標的)、運改修無し
愛宕改Lv83(20.3×2、32号、零観)
衣笠改二Lv69(3号、20.3、零観、零偵)
大井改二Lv94(15.5副×2、甲標的)
大鳳改Lv88(烈風改、江草彗星、友永天山、彩雲)
翔鶴改Lv66(烈風、烈風、流星改、彩雲)

挑戦開始時、衣笠と翔鶴はLv50台後半でした。熟練提督が見たら間違いなく、挑戦はやめておけと言っただろうと思います
軽空母は鳳翔さんしか残っていなかったので軽空母固定は諦め、正規空母を投入
かわりに重巡2にして潜水艦マスまで固定。羅針盤ですが、ほとんど北へ進みました。夜戦マス行って通過できたのは2回か3回か……
手数を増やすため、艦戦と彩雲は必要最低限にとどめ、空母も攻撃可能になるようにしました
雷巡を2人入れ、開幕雷撃で敵の数を可能な限り減らすことを狙いました。運がいいとフラタを大破もしくは撃沈してくれて、非常に頼もしかったです(おかげで索敵はカツカツだったけど)
雷巡の位置ですが、旗艦と4番艦にしました。旗艦は被弾率も低めだったので、脆い雷巡を入れました。誰でもやるテンプレですね……。4番艦の大井っちですが、これは旗艦の北上さまが撃ち漏らし/違う艦を狙ってしまった際や、取り巻きが多く残ってしまったときのために後ろへ配置しています。一回だけそのパターンで動いたときがあったのですが、1回だけクリティカルが入らなかったために失敗しました
錬度が低く、回避が不安な艦もいたため、空母マスで二巡にならないよう戦艦は入れずに支援へ回しました
出撃時は、最初の数回を除きほとんどを三重キラで出ています

なお、攻略時の支援は、最初の数回は無し、以降は決戦支援に軽空母2と駆逐2の軽量構成を出しています。半分削ったあたりからピッチを上げるため、道中にも同様の構成の支援を出しました。キラ付けしても拾った軽空母だとあんまり当たんないのかね(´・ω・`)ユビワ渡した鳳翔さんがいる決戦支援よりもミス多かったです
ラストダンス(戦艦棲姫分身)時は決戦支援に戦艦を追加しました。殴る相手を見極めている霧島と伊勢を入れています
ゲージ破壊は北上さまの連撃が二つともクリティカルで入り、HP満タンのボスをぶっ飛ばしてくれました。夜戦突入時点でボス含めて4隻残り、心の底から諦めてたのもあって一瞬時が止まった感覚になりました
(゚Д゚)みたいな顔してました。
今回のイベントは思い入れのある艦をまんべんなく使えたという点でよかったと思います(でもダブルダイソンはもう勘弁)
愛宕は初重巡だったしE-6出せてよかった
ちなみに鳳翔さんはE-1からE-6まで、必要なところで支援艦隊の旗艦として出しています。全部のステージに出したいって思ったらお札のつかない支援艦隊だよねって思って。

ドロップ:まるゆ×3

削り時ボス到達回数:14
ラストダンスの回数:4
挑戦日数は4、5日。体感で到達率は道中支援だすまでが1/4~1/5くらい、出し始めてからは1/3~1/4くらいです。みんなもめげずにキラ付けしよう。

E-6終了時の物資
燃52044 弾56776 鋼144045 ボ94939 バ727

減少量
燃10585 弾11643 鋼7898 ボ4105 バ121

キラ付け東急回してたおかげか資材消費が安くすんだよ
レア掘りは明日になったら考えます

2014年8月16日土曜日

提督日誌(E-5)

E-5クリアしました。疲れました

○E-5
E-4終了時の物資
燃65104 弾69759 鋼153836 ボ101231 バ869
第一:赤城,加賀,飛龍,蒼龍,比叡,榛名
第二:夕張,雪風,夕立,白雪,熊野,三隈
艦隊編成はE-3と同様。装備構成はボスマスで航空優勢とれる程度に制空重視の構成です。第二艦隊の装備はE-3と同じです。対潜装備は付けずに夜戦連撃仕様です。敵の潜水艦とか知りません
基本方針として、初手で南ルート以外に行ったら撤退としました。なんだかんだで2回くらいはそれを無視して進撃してボス撃破してますが…
ボス到達して撃破できなかったことは一度もなく、ボスマス行ければ勝てるステージだったと思います。
今回特に活躍したのは潰してほしい相手をしっかり落としていく三隈です
MI攻略中ずっと夕張を旗艦にしてたせいか結構レベル上がってました。Lv90で止めてた雷巡姉妹に追いつきました
今回は休み休みやったので増減だけみるとかなり控えめ。。

E-5終了時の物資
燃62629 弾68419 鋼151943 ボ99044 バ848

減少量
燃2475 弾1340 鋼1893 ボ2187 バ21

E-5クリアまでの物資変動
開始前:燃118942 弾101619 鋼173046 ボ112394 バ1033
E1終了:燃108735 弾97361 鋼168974 ボ113636 バ982
E2終了:燃82163 弾79415 鋼161785 ボ114426 バ916
E3終了:燃76805 弾77468 鋼158561 ボ111571 バ901
E4終了:燃65104 弾69759 鋼153836 ボ101231 バ869
E5終了:燃62629 弾68419 鋼151943 ボ99044 バ848
減少量:燃56313 弾33200 鋼21103 ボ13350 バ185

○E-6準備
提督、大変です! 夜偵がありません!
提督、大変です! 軽量構成でやるつもりなのに重巡・航巡のレベルが怪しいです!
提督、大変です! 育っている軽空母で残っているのが桜舞う鳳翔さんしかいません! 軽量構成がダメだったらどうするつもりですか!
提督、大変です! 問題を解決するために必要な物資を使うとE-6クリアがものすごく危ういです!

川内さん(21)をE-5-1でレベリングしつつキラキラで東急2と海上護衛を回しながら長距離練習航海を回し続けるのだ。
なにはともあれまずは雷2重2空2で偵察出撃じゃな。ここに大鳳と翔鶴姉が待機しておるじゃろう。この二人なら制空は問題なかろう。開幕攻撃で手数を増やすのだ。

日数足りるかな……。

2014年8月15日金曜日

提督日誌(E-4)

物資の雲行き怪しい夏イベ後半戦

○E-4
遠征やらなんやらで変動してますがE-3終了時
燃76805 弾77468 鋼158561 ボ111571 バ901
編成(レベルはE-4終了時)
第一艦隊:
赤城Lv96
加賀Lv76
飛龍Lv87
蒼龍Lv84
比叡Lv80
榛名Lv39
第二艦隊:
夕張Lv88
雪風Lv46
白雪Lv76
夕立Lv84
不知火Lv77
熊野Lv85
装備はE-3同様に某ブログさんの構成を参考に構成。あきつ丸いないし高速軽空母の数にまったく余裕がないので正規空母4で攻略。開幕打撃力が高く、1マス目はそれなりに高い確率でA勝利します
駆逐艦4で初手下ルートらしいので不知火を追加
駆逐艦の装備は基本的に10cm高を二つに電探積んでます
夜戦で三式持ち(熊野)が狙われる確率を少しでも下げるため雪風に探照灯を装備。それでもラストダンス1回目でスナイプされて倒せなかったのが記憶に残っています
潜水艦マスがありますが対潜装備は一切持たずに出ました
榛名のレベルが低いですが中大破するのはボスマスだったし仕事するのでまったく気にならなかったです
4回削るまではほぼストレート、途中から羅針盤が暴れ始め、ゲージ破壊時はめちゃめちゃ荒ぶってました。これには提督もメガおこですね
最終形態時は削り切れるか不安だったので決戦支援入れました
ドロップ:初風、天津風×2

E-4終了時の物資
燃65104 弾69759 鋼153836 ボ101231 バ869
減少量:
燃11701 弾7709 鋼4725 ボ10340 バ32

いよいよ物資がやばくなってきました

2014年8月14日木曜日

提督日誌(E-1~E-3)

今回はしっかり備蓄したつもりで参戦した夏イベの途中経過(現在E-4ボス4回撃破)

○E-1
E-0に敗北したため土曜昼頃スタート
資源:燃118942 弾101619 鋼173046 ボ112394 バ1033
出撃した艦:
神通改二(Lv74)
山城改(Lv41)
妙高改(Lv43)
最上改(Lv35)
羽黒改(Lv30)
龍驤改(Lv38)
神通改二に探照灯乗っけたくらいでほかはテンプレ構成
ほとんどを三軍で構成した結果苦戦、キラ付けしても当ててくる下ルート3戦目のフラヌがトラウマ
支援艦隊を使用してなんとかクリア。最終とどめは最上

○E-2
E-1から続けて挑戦
資源:燃108735 弾97361 鋼168974 ボ113636 バ982
最初はE-1攻略組のまま装備を組み替えて開始、1戦目のタコ焼きに焼かれて叫びそうになった
なぜかほったらかしになっていた二隻目の飛龍をほどほどにレベリングして投入するもやっぱり苦戦(提督の迷走)
ガチ支援を投入してなんとか2回ゲージを削ったがその後まったくボスへ行けず心が折れた(攻略開始から2日経ってます)ので、
今度は育成を後回しにされてしまっていた瑞鳳を3-2-1で高速育成、改造と装甲改修を完了させた上でキラ付け3重にし、さらに島風(Lv40)と天津風(Lv26)を投入して下ルートで攻略を開始
ガチ支援とキラ付けの回避で高いボス到達率、そのままゲージ破壊まで下ルートを使用。ゲージ破壊時は決戦支援も使用
E-2終了時点での構成:
天津風(Lv28)
島風(Lv42)
妙高(Lv52)
羽黒(Lv41)
龍驤(Lv47)
瑞鳳(Lv28)
軽空母は索敵要員とし、龍驤の1ケタスロット3つに偵察機を積み、2スロット目に烈風改。瑞鳳は4スロット目に偵察機、ほかは烈風2つに友永天山
駆逐艦は10cmを二つに22号
ゲージ破壊は羽黒でした。あとでご褒美あげます

ここまでAL作戦、ハゲそうになりました

○E-3
E-2終了後遠征出してとっとと寝ました
資源:燃82163 弾79415 鋼161785 ボ114426 バ916
開始時の艦隊のスクショ撮り忘れたので名前だけ。シチュ的に一航戦二航戦は外せないので組み入れました。二航戦のお姉さん方と比叡、夕立は改二です。白雪は初期から第二艦隊の遠征で活躍してきたので投入しました。Lv74です。
第一艦隊
赤城
加賀
飛龍
蒼龍
比叡
榛名
第二艦隊
夕張
雪風
夕立
白雪
熊野
三隈
第一艦隊の艦載機構成は某ブログさんの周回構成をほぼそのまま使用。制空権確保に重点を置いた構成、下ルートで一周ボーキ消費は約450と安上がり。陣形は道中輪形(第三)ボスは戦闘陣形(第四)
大破撤退はたしか一回だけだったはず。ボス撃破失敗も一回のみ。
終了時点での資源:燃76805 弾77468 鋼158561 ボ111571 バ901
ドロップ:大鯨

開始時~E-3クリアまでの消費
燃42137 弾24151 鋼14485 ボ823 バ132

燃料弾薬はE-5クリアまでやったら終わってそうなので回復日入れる予定です。遠征オンラインです。

2014年6月23日月曜日

『四月末の夜、地下墓地にて』

 閉店後の時間だというのに通りがやけに騒がしい。向かいの宿屋には人が頻繁に出入りし、まるで昼間のような騒がしさだった。
「なにかあったのか?」
 通りを走っていた適当なやつを捕まえて聞くに、
「北の門で何人か怪我人が出たんだ。全身真っ黒で親方と同じくらいの身長がある、人間とも思えない感じのやつが襲ってきたらしいんだ」
 とのことで、急ぎで灯りをつけられた通りを、何人かに担がれた怪我人らしき人が運ばれていくのが見えるあたり、本当らしい。宿屋の客室からもれてくる明かりの数が増えてきた。
 北の門の先と言えば、大きな火山がそびえ、そのすそ野にはうっそうとした森が広がっている。わりと凶暴な生き物が出るので、静かな南側とは違ってその方面の門番は手練れしかいない。そんなやつらでも勝てない生き物というのはどういうやつなのか気になった。本当は興味本位といったところでもあるのだが、それでは怪我した人に申し訳が立たないので、半分は武器屋の仕事と自分に言い聞かせ、知り合いを誘って北の門へ行ってみることにした。
「おっと、忘れ物忘れ物……」
 出かけようとしたとき、忘れ物をしたことに気がついた。護身用に持ち歩く普段使いの剣を携え、店の鍵を閉めた。
「おい、ロックはいるか」
 ロックを誘いに宿屋に入ると、通路には赤いシミがいくつかついていた。何人かが慌ただしくそこを歩いている。赤いシミを気にする気配は全くない。この状況では、宿屋の親方であるロックはついてこれなさそうだ。
「なんだなんだ、ダンカンか」
 入り口からすぐの部屋から顔だけのぞかせてロックが返事をした。
「北の門まで一緒に来てほしいんだけど……この感じだと無理そうだな」
「たしかに無理だな。これが終わったら行く」
 外へ出る前に部屋を少し覗くと、何人かの男が大きな台の上に並べられているのが見えた。傷口はかなり深そうで、一人に対して何人かがかかりきりで治しにかかっているが、とてもすぐにはふさがりそうになさそうだった。
 通りにはテリーが心配そうな顔をして立っていた。カフェの営業時間はとうに終わっているはずだがまだ明かりはついており、中からは話し声が聞えてくる。
「マスターの仕事はいいのか?」
「いや、仕事になんないだろこの騒ぎは。中はどんな様子なんだ?」
「まあ……戦場の後方みたいな感じの騒がしさだったな。そういやテリー、まだ店を閉めていないのにこういうのもあれだけど……」
 実際に襲われた北の門まで一緒に来てほしいということを話すと、
「ああ、もう少ししたら閉めるから先行っててくれ」
 と返され、結局俺は一人で北の門まで行くことになった。まあ、きっと門番が総動員で守りにあたっているだろうし危険はないだろうと考えて、早足で北の門へ向かうことにした。
 北の門には、いつもの三倍くらいの人がいるようだ。大けがを負った人が何人も出た気配は消えていて、なんだか謝りたくなるほど静かだ。それでもおそるおそる一人に声をかけてみると、
「どうしたんだ、今は街の外には出られないぜ……って、武器屋のおっちゃんか」
「名前は知らないけど黒いやつが襲ってきたんだって?」
「あ、ああ。こっから北のほうにある地下墓地の入り口をふさいでた岩があったんだけど、そいつがどうやら砕かれたかなんかでダメになっちゃってな。そっからわいてきたって話が出てる」
「あそこは二十年近く前に戦争で死んだやつらの墓場じゃなかったっけ。なんで今更化けて出るんだよ」
「さあ。それは俺にもわかんねえ。一回地下墓地を調べたほうがいいんだろうけど、集まったのはビビりだけしかいねえ」
 男は、俺もその一人だけどな、と笑いながらつけたした。どうやら集まったのは本職ではない人間ばかりで、門番をやっていた人は地下墓地の入り口まで行ってしまったという。
 ちょうどカフェを閉めてきたテリーが門まできたので、一緒に門番たちがいるという地下墓地へ行くことにした。聞いてねえよ、とかいろいろと言っていたが、そのまま引っ張っていくことにした。
「おいおいおい、話がちげえって」
「まあ気にするなって。地下墓地のほうには手練れの門番が何人かいるはずだしな」
 手練れのという単語の前に、"多分"と注釈を入れたほうがよかったような気がしないでもないが……。
 地下墓地は北の門から北へ、それなりに歩いたところにある。途中で山道を外れ、ひとつの洞窟へ入り、さらにその最奥部にその入り口がある。正直言って、ここまでくるだけでも疲れてしまった。
「お、明かりがあるな」
 洞窟の奥に明かりが見えた。すでに行っている門番たちが灯したものだろう。歩いていくうちにその姿が見えてきた。砕かれてしまったという岩は洞窟の端へ積まれていた。
「武器屋のおっちゃんじゃないっすか。こんなとこまでどうしたんです?」
「中が気になってな。こっからわいて出たっていう話だよな?」
「そうっすけど……まだ誰も入ってないっすよ。報告と、追加で人を呼んでもらうためにひとり送ったんだけど戻って来やしないんすよ」
 もう一人いた門番も、頷きながらため息をついていた。
「さっきから話してたんすよ。今日って四月末日の夜じゃないっすか。たぶんそのへんをうろうろしてる、死んでるやつに生気まるまる吸い取られちまったんじゃないかって。ほんとならシャレになんないっすけど」
「だったら墓場に近い俺たちのほうが先にやられてるだろ」
 十月の末の夜と同じように、死んだ人がそこらをうろついているとされる日の夜だから、悪いやつにやられた、なんていう話も少し現実味があって嫌だ。
「まあ、そうなんすけどね。おっちゃんたちがここの話を聞いてるみたいですし、たぶん生きてると思うっす」
 話が途切れたので地下墓地の入り口を覗いてみたが、適当に枯れ枝を燃やしているだけの灯りではやっぱり中なんて見えなかった。わかったことといえば、深い縦穴がずっと続いているように感じるくらいの暗闇がすぐそこにあるということだけ。
「なあ、テリーって光の操作ができたんじゃなかったっけ?」
「そんなかっこいい言い方するなよ。ただの護身用目くらましの術だ」
「そう、そいつをこの入り口の奥に頼む」
 テリーがいくつかの単語を唱えると、地下墓地の入り口が明るく照らされた。昼間のような明るさに目がくらむ。それでも入り口の奥を見続けると、だんだんその輪郭がはっきりとしてきた。
「……思ったよりは浅いんだな」
 入り口の縦穴は、だいたい俺の胸の下くらいの深さで、その奥には通路のようなものが見える。その通路は人がかがんで通れる程度だ。
「入り口は狭く、奥は広く、だそうっす」
「へえ、知ってるのか」
「小耳に挟んだ程度っす……っていうかその中入るんすか」
「まあ、気にはなるしな」
「俺も知り合いが何人かいるしな」
 テリーが小声でそんなことを言っていた。
「やばくなったら早く戻ってきてください、おっちゃんの武器屋が潰れたら困るっす」
「そ、そんな俺が死にそうなセリフを吐くなよ」
 地下墓地の狭い入り口を抜けると、その先にはたしかに人が立って歩けるくらいの広い通路が伸びていた。壁には一定の間隔で扉と石板がついているのが見える。通路の奥のほうが見えないせいで、これがずっと先まで続いているように思えてしまう。
「しかし空気が悪いな。体の中にキノコでも生えそうだ」
 ずっと入り口がふさがれていたせいか空気はかなりよどんでいる。しかも妙な重さがあり、厚手の服を一枚余分に着たような感覚がする。あまり吸い込みたくない空気には違いない。歩いていると背後からも足音が響いてくるので、思わず振り返ってしまう。
「もしかしてここにある全部の部屋を調べるのか?」
「まさか。でも奥まで行って変わったことがなけりゃそうなるか……」
「そうなったら明日は休業だな」
 しばらく進んでいくと、通路が二手に分かれている場所へ突き当たった。壁には文字が刻まれている。
「"左、階段を下り、第二区画へ至る"、"右、大きい石室、一番目"って書いてあるな」
 右へ進むと、たしかにそのような名前の部屋があった。扉を開けて、テリーが部屋の中を照らすと、骨という骨が折り重なっている様子がはっきりと見えるようになった。どれくらいの人数のものかというのがわからないくらい、大量に重なっている。一人が暮らす部屋の十倍はありそうな広さがあるこの部屋でも、山にしないと収まらない量だ。それらは床の上に直接置かれ、布のようなものをかぶせていた痕跡もない。
「……ずいぶんと扱いが雑なんだな」
 山のふもとに転がっている顔にある、大きな黒い目がこちらをのぞいている。彼は頬のあたりから下の骨がなく、下あごはどこかへいってしまったらしい。
「次行こうか」
 彼の視線に寒気をおぼえたので、さっさと先へ進むことにした。
 階段を下り、第二区画へ。湿気の多さに息が苦しくなる。
 第二区画も第一区画同様、整然と並ぶ扉と石板を眺めながら歩く。
「この扉の向こうはすぐ棺になるんだよな……」
「そうらしいな。この扉は開かないけど」
 第二区画も、分岐点の右に大きな部屋があった。中は、第一区画の部屋と違って整理されていた。天井まで伸びる棚に、人ひとりぶんの骨が納められている。棚には番号が振られているだけで、名前は見当たらなかった。
 不思議に思いながらも部屋を出て扉を閉めたとき、テリーが扉に書かれた文字に気がついた。
「名前がわからない戦士の部屋って書かれてるな」
 第三区画へ下りると、通路の奥のほうに灯りがあるように見えた。
「誰か来てんのかな」
「いや、俺たちより先に入ったやつはいないって言ってなかったか?」
「そうだっけ? じゃあ誰かがくると勝手に灯る仕掛けとか?」
「そんな気の利いたことしないだろ……。だったら通路にもおなじことするって」
 もしそうだったら楽なんだけどな、とテリーは付け足して言った。
 灯りの輪郭がはっきりとしてくるにつれて、なにかにおいが漂ってくるのを感じるようになった。ほんのりと甘い、花のようなもので、地下墓地の空気が湿っているせいか、それはしっとりとしたもののように感じる。
「やっぱり誰かが先に来て、花でも置いてるんじゃないか? 黒いやつが来て初めて気づいたくらいなんだし、入り口なんてとっくに壊れてたんだよ」
「たしかにかいだことがあるようなにおいだけど……」
 テリーは頻繁にしてしまうあくびをかみ殺しきれなくなってきた。眠気からか、魔法の光が揺れている。
「もうとっくに寝てる時間だもんな……」
 俺もかなり眠気を感じていた。なんでこん中入ったんだっけ、なんて思うくらい、意識がぼんやりしてきている。お互いあくびを隠すことも諦めて、地下墓地の最奥部の手前の角まで歩いた。
 誰かがいたら邪魔になるので、壁に背中をこすりながらそっと、奥の様子をうかがった。
「……どうだ?」
 テリーが後ろから様子を聞いてくる。俺はもう一度、奥の様子をうかがった。
「……」
 奥は祭壇になっていた。一人、先客がいる。祭壇の灯りに照らされた赤い霧が揺らめいている。黒い影はそれと同じようにゆらゆらと揺れている。背格好は、自分の店の前で聞いた黒いやつとそっくりだった。こうして見てみると、どこかで見たような雰囲気がする。彼の背中の向こうには、濃いピンク色の花びらが落ちているように見える。しかし、もし北の門で門番を襲った黒いやつの仲間だったとしたら、花を供えるような行動は似合わないようにも思える。
「おい、奥はどうなんだ」
「あ、ああ……」
 答えに詰まっていると、テリーは俺の横を通り抜けて、奥の様子をまっすぐに見た。
「ダンカン、こいつはさっさと逃げたほうが良さそうだぜ」
 俺に顔を寄せて言った。
「どうしてだ?」
「こいつ、たぶんここに寝てるやつらを殺した化けもんだぜ」
「それは本当か?」
「ダンカンは戦に参加してたんだからわかるだろ、アレだ、アレ」
 俺たちが知っている人の中でも一番身長の高いロックと同じくらいの身長に、ボロボロの黒い布をかぶったような格好、両手の先は剣に変化していて、まるで生き物を殺すことに特化しているような、この化けもんのことを言っているらしい。
「俺が戦ったのはもっと小っちゃかったからなあ……」 
 俺たちのようなおっさんが二人いたところで、どうにかできるほど弱いやつではない。全力で走って逃げることにした。
「おいダンカン、びゅーんと走れるような魔法ないのか?」
「俺はそんな便利な魔法使えねーよ……」
 幸いなことにこの地下墓地は出口までほとんど直線で、勢いもあまり落とさずに走ることができた。
 出口のはしごを勢いよくのぼって洞窟に出た。近くには、俺たちが地下墓地へ入る前に来ていた門番たちが、眠そうな顔で突っ立っていた。
「……あ、武器屋のおっちゃん、どうしたんすかそんな慌てて」
「い、いや……な……ああ……」
 息切れがなかなか止まらない。
「もしかしてやばくなったんすか?」
 自分の胸のあたりを押さえながらうなずいた。テリーは完全に立てなくなっているようだった。足を投げ出して、顔を上に向けて、アーだのハヒーだのと声を出している。俺より八歳年下の男の姿とは思えない……。いや、武器屋のおっさんたる俺が息切れしている時点で他人のことは……。
 ようやく息が整い始めたとき、地下墓地からやばいやつが出てきた。黒いやつだ。
「こ、こいつっすかやばいのは」
「お、おう……」
 返事を聞いたか聞かないかくらいのタイミングで、若い門番が一人、剣を片手に黒いやつへ飛びかかった。ほかに居た三人の門番も後に続く。さっきまで眠そうだったのに、この切り替えはだてに門番をやっているわけではないなと思った。テリーは相変わらず灯り役に徹していた。俺はといえば、どう入っていくかタイミングがつかめず、それを眺めているだけだった。
「おっちゃん、そっち行ったっす!」
 黒いやつがこっちへ迫ってきている。片腕の剣が振り下ろされる予兆をみて、すぐに体を動かした。空気を切る音がすぐ近くで鳴る。両腕の力で、空いた脇へ剣を叩き込む。しかし、人間なら考えられない方向にねじまがった腕の剣に阻まれる。俺はもう片腕からの攻撃を考えて後ろに下がった。だが、予想に反してそれは黒いやつの背後だった場所へ向けられた。鉄の鋭い響きとともに、一振りの剣が地面に落ちる。俺は一歩踏み込んで黒いやつの胸のあたりへ剣を突き刺した。手ごたえはほぼない。布きれを切っているような感覚だ。そのままねじって左へ振りぬく。剣を落とした門番はけがをしたらしく、一人に担がれて洞窟の隅にいるテリーのそばへ運ばれている。黒いやつはなんともないようで、変わらない早さで残り二人の門番たちに切りかかる。俺は黒いやつの背後から大きく構えた剣を上から振り下ろす。人であれば左肩にあたるところへ切り込んだ。木箱を剣で叩いたような手ごたえ。反撃はなく、左肩から先の腕が、乾いた音を立てて落ちる。血も何も出ないのがなんだか気味悪かった。続いて門番たちは真正面から右腕を切り落とした。攻撃できなくなった黒いやつは動かなくなり、中身が抜けてしまったように、外側を覆っていた布のようなものが地面に落ちた。
「おい、けがは大丈夫なのか?」
「ちょっとした切り傷だよ」
 様子を聞くと、隅で横になっていた門番は真っ赤になった腕を見せて答えた。ほかの仲間が言うに、彼は四人の中で最年少だという。今年で十八回目の誕生日を迎えるらしい。
「さて、ひとまず撤収するか。俺たちが見た限りではこいつしかやばいやつはいなかったぜ」
「俺たちが入れるとこはとりあえず見てきたしな。あとは明るくなってから元気なやつが行けばいい」
 そうして洞窟を出ると、木々の間から白い空が見えた。もう夜明け。
「悪いが俺たちおっさんは寝るから今日は夕方しか店開けねえよ」
 徹夜で体を動かすなんて何年ぶりだったか。寿命が縮んだ気がする。
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 夕方、もう日も暮れかかろうとしている時間に店を開けた。たまたま通りかかったなじみの客が店先へやってくる。
「おっちゃん、あの黒いやつを狩ったんだって?」
「あ、ああ……左腕だけだけど」
「そうか……」
「どうした?」
「いやな、今日の朝、おっちゃんたちと入れ替える形で出てったやつらが言うには、地下墓地から黒いやつが一体出てきたんだってよ。小さくて動きは遅かったから簡単に対処できたらしいが」
「もう一体いたのか……」
 どこで見落としたのか、さっぱりだった。小部屋はそもそも入れないはずだし、二部屋ある大部屋は全部見たし、通路はまっすぐだったし……。
「あと不思議なんだけど、昨晩地下墓地入り口の警備にやった門番たちのうち一人が、まだ帰ってきてないらしいんだ。ほかの四人はおっちゃんと一緒だったからわかると思うが」
 俺は昨晩門番たちから聞いた話を思い返した。浮かんだ答えに何度も否定と肯定を繰り返すうちに、五月一日の夜がやってきた。