2022年12月31日土曜日

2022年おつかれさまでした【来年もよろしく】

正月に食べるものの準備がひと段落ついたのでブログ書いてます。

2022年はリアルでかなりいろいろあって、消化しきれてないですが、5年10年後には笑い話になると思うのでさておいて、こちら側の話をやっていきます。

今年なんかやったか……??

今年はリアルのこともあり正直言って長すぎました。何やってたか忘れるレベルです。
雑記なんかをもっと書いてアップすればいいんだろうけど、そういうのを全部Twitterで書いちゃうので、そこで終わっちゃうんですね。多すぎて振り返るのすげえ面倒くさいから使えないし……。

思い切ってやった:『Moebirin Adventure』の公開終了

まあまあなできごと。
基本的に自分はなにか作って公開したら、基本的に非公開にはしないのですが、珍しく基本を外れることをやりました。
新しく公開した作品をやった後に「この作者の過去作もやってみるか~」みたいな向きにこたえたくて、そのまま置いてましたが、ブログに書いた通りいろいろ思うところと保守の事情などで公開終了に至りました。

次回作『イルシェラート』の制作がようやく加速

遅すぎるんだよな。
基本的に制作が遅いですが今回はそれに輪をかけて遅い。加速し始めたのも秋に差し掛かったあたりからだし……。
2023年夏公開を目標にやっていますが、なんとか間に合わせるべく頑張ります。さすがに2023年公開で区切りつけないと一生終わらない。
一度の人生に作れるゲームの本数は限りがある。

『クリエイターズ文化祭2022』に参加した

「イベントとかめんどうだし……パスで……」ってなりがちな自分が珍しく参加したイベントです。
ゲームばかりかと思ったら思いのほかそれ以外の創作分野の人が多いらしいというので興味出たのと、自分のケツ叩き兼宣伝もあって参加しました。
すんごいたくさん人いました。
あと自分は知らないけど自分のこと知ってる人がいて、「どういうことなんだ……?」ってなってたのも記憶に残ってます。そういうもんか。
ちなみに『イルシェラート』の体験版を配布しましたが、期間中のページアクセス数はだいたい70でした。このうち何人が体験版をDLしたのだろう……。
体験版がけっこうなレア物になってますね。デジタルデータだからレアもくそもないけど。


自分でもこわいけど、今年こちら側でやったことってこれだけなんだよね。
(書けないやつだけでもリアルのできごとのほうが多くて……)
来年は『イルシェラート』の公開をした!って書けるように、作業進めていきます。
今のところはたぶんなんとかなる見通しです。たぶんね……。

来年もどうぞよろしくお願いします。

2022年12月29日木曜日

【日記】新型コロナにかかりました

ほぼ症状回復したし、初回なのでとりあえずこんな感じだったというものを文章に残しておきます。

24日

朝は普通に元気で熱もなく、いつも通りの活動ができる体調。
9時頃、食料品の買い出し。年末年始の分は28日に買い出しに行く予定だったので、27日までのぶんを買う。
帰りにケーキ屋さんで
「クリスマスイブらしいしケーキ買って夜たべよう」
「買うケーキ1つに絞れないから2つ買って2つ食べちゃおう(アホの思考)」
など寒さのせいで奇行に走る。

家に帰って遅めの朝食をとって、朝風呂をきめる。
湯船に20分も浸かってるよこいつ。40℃を少し切るぬるま湯だけど長湯がすぎる。
風呂上がり、長湯で気持ちよくなりすぎて14時くらいまで寝る。

14時頃遅めの昼食、食べたのはきつねうどん。
うどんを茹でるお湯を沸かしているあたりでなんか身体がだるさを感じはじめる。
疲れてんなあ……とか考えてテキトーに流してきつねうどん作った。
明らかに調子がおかしくなりはじめるのはきつねうどんを食べた後。
「よっしゃうどん食べたし作業すっぞ~」
と動画を垂れ流しながらウディタを開いたあたりで力が出なくなってきたし、ギンギンにこたつつけて毛布にくるまっているのに暖かくない。
いつの間にか力尽きて次に気がついたのは日が暮れた後。なんか身体が動くので体温計で熱を測ってみる。
「39.6℃……だと……!?!?!?」
下半身こたつに入ったままだったとはいえいくらなんでも熱が高すぎる。そういえばなんか喉の奥が痛い。高熱で喉が痛いというと、たびたび自分を行動不能にしてくるやつ(扁桃炎)か? と思ったけど、それとは痛みの質が違う。飲み物を飲んでも痛くないのでたぶん扁桃炎じゃない……。
とりあえずこたつで行動不能になると脱水状態になるので2Lの未開封ペットボトル飲料(十六茶)とみかんを携えて布団へ退避。ついでに相棒のノートパソコンも持ってった。
Twitterでは「inゼリー大量に買っておけば良かったな・・・」などとさえずっているけど、買い出し中元気だった時点でそんなinゼリーいっぱい買うとかねーぞ。
何度か力尽きつつ22時過ぎに執念でケーキを食べる。クリスマスイブだしな! ケーキ食べずに終われねーぞ! あははは。ははは……。
この時点で熱は39.8℃(熱だけバカ高くて他の症状がしょぼいので何が起きてるのかわからず混乱してた)。フォーク洗い忘れてたけど洗う気力は当然なく、箸で食べた。
24日はここで終了。バファリンが家にあるのに飲まなかったのはアホとしか言いようがない。

25日

相変わらずえげつない高熱にうなされ続けた。
一日中、目が開いたらお茶を飲んで寝て、また起きたらお茶を飲んでを延々繰り返した。みかんは枕元に置いていたが、皮をむく気力が無かった。
時々熱測ってたけど39℃台をオールウェイズ出してくるのおかしいだろ。
さすがに半日以上寝ても良くならないから、県の発熱相談センターに電話した。ノートパソコン枕元に持ってきていなかったら電話番号調べられないからたぶん諦めて寝てたな。あと、携帯電話を日常的に充電するという習慣がないので、携帯電話のバッテリー切れてたら電話してないな。
相談センターへの電話は10分以上待たされた。超混んでんだな……。
病院を紹介されたが、日曜日の午後ということでもう受付は無く、翌朝自分で電話予約して受診せよとのこと。まあそうだよね。
人間と話したらちょっと元気出たのでみかん食って寝ました。

26日

熱は若干マシになって38.5℃前後。ただ症状に咳と鼻水・鼻詰まりが追加された。免疫反応おせーよ。もう侵入されとるがな。
病院の予約受付時間の関係で、病院に電話する前に職場へ電話した。
「お、おはようございます……。熱が出まして……休みますという連絡です」
このご時世なのでこれだけで普通に休みになった。
病院もすんなり予約がとれた。10時に来てくれって。
当然病院(約2.5km先)まで車で行くわけだけど、この車の運転が超怖かった。38.5℃前後の熱で意識半分飛んでる人間が車を運転したら危ないに決まってる。住んでる場所も病院も交通量少ない場所で助かったけど。トラクターかな? って速度で走るしかなかった。
病院では抗原検査を受けることになった。くそ長綿棒を鼻の奥まで突っ込まれるやつ。
問診は、「お持ちの文明の利器で回答してください」方式。ガラケー勢お断り仕様ですな。
もしもの時のためにandroidタブレットを携えていたのでなんとかなったけど、置いてきていたら無事死亡だっただろう……。
回答が終わったあたりでひとまずの結果が伝えられる。
「陽性です。医師が問診結果とあわせて詳しくみていきますからもうしばらくお待ちください」
ひょえええええええ~~~~~~~~まじすか。
扁桃炎じゃなさそうな時点で疑ってはいたがそうだったか。陽性者向けの紙なんかが渡される。
重症化因子は無いので健康状態の報告みたいな面倒なことはなく、療養期間も問題なく治れば年内で終わり。結構早いな。
待つ間にネットスーパーでポカリスエットとinゼリーを注文しておいた。結構買われているせいか2、3日分しか買えなかった。もう1日分は余裕は見ておきたかったがしかたない。
結構待った後医師から結果についてと処方される薬がなんとか、とかいろいろ聞いた。ただ高熱が出てる中で聞いたので3割も覚えてない。
ちなみに薬はこんな感じのメンツでした。
・カロナール錠300/朝昼夕食後、就寝前
 きみよく会うよね? 就寝前も飲むのは初めてだけど。言わずと知れた解熱鎮痛剤。
・デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「NP」/朝昼夕食後
 咳止め。半音下がって聞こえる副作用がある咳止めも世の中にはあるけどこいつは無いっぽいぞ。名称の最後の「屋号」は後発医薬品特有のあれですね
・ビラノアOD錠20mg/空腹時
 アレルギー性鼻炎の薬らしい。OD錠は水なしで飲める薬ですね。ラムネみたいにスワァ……って溶けるので初見時は驚く。まあ水で飲むけど。空腹時っていつやねんと思ったけど、たいがい起床直後かつ朝食1時間以上前か、就寝前が多いっぽい。起きている日中に効いていてほしいので自分は前者の服用パターンで服用。
あと、漢方薬で扁桃腺やその周辺の炎症に効くやつ。朝昼夕食前服用。これすごく効いた。扁桃炎のときもこいつがいればまた違ったんだろうか……。

帰宅後は部屋の寒さに凍え、布団にくるまってガタガタしていたら熱上がった。39.0℃。
震えが落ち着いた後職場に陽性の報告。復帰の流れはマニュアル化されているのでスゲーわかりやすかった。不本意ながら早めの仕事納めになっちゃった……。
ネットスーパーで頼んだ品は玄関先に置いてもらい、受け取ったinゼリーを食べて(?)薬を飲み寝て、夜にまたinゼリーを食べて薬を飲み寝た。
時間を追うごとに熱はじわじわ下がってきて(※薬が効いているときに限る)、夜寝る前には37℃台まで下がった。カロナール様様だなあ。

27日

朝。前日夜がだいぶ楽になっていたのを考えて、カップラーメンを食べてみることにした。
食べたのは東洋水産「麺づくり 鶏ガラ醤油味」。ストックしておいてよかった。ウッキウキで4分待っている間に熱を測ってみる。
「39.2℃……???」
さて26日で※付き注釈で熱が下がってきたところに「薬が効いているときに限る」などと書いているけど、これはどうもまだカロナール服用後7時間以上たつと熱がぶり返すようで、昨晩も8時間開いたら38.5℃前後まで熱がぶり返したので、たぶん似たようなことが起きているっぽい。
布団にずっと潜っているのもあるかもしれない。
そして食べたラーメンは、お湯の量を間違えたのかと錯覚するほど塩気が強く感じられる味に感じた(嗅覚・味覚は生きているけどバランスがおかしい)。完食はすれどできれば食べたくないレベルの強さでちょっと参った。
熱は微熱程度に落ち着いてきていて、台所に立って皿洗いくらいならこなせるくらいになった。

28日

朝、またカップラーメンを食べた。今度は麺づくりの味噌味。
昨日よりは塩味が弱く感じるような……? おいしく食べられる限界ギリギリの塩気といった具合(普段だったら普通においしく感じるのに……)。
元気が出てきたので、24日を最後に入れていなかった風呂に入った。熱が下がって間もないことを考えて湯船に浸かることは避けてシャワーのみ。浴室をよく暖めてから入った。
シャワーを浴びている間は湿度が高いおかげで鼻通りがよく快適だった。しかも風呂場を出てからもなぜかこれ以降鼻づまりが起きなくなった。
昼には、本来25日の昼に食べるつもりだったワンタン+醤油ラーメンをワンタン6個+麺1玉で作って食べた。普段だと面倒くさいので一気に2人前作って2人前一気に食べるけど、それをやると胃がびっくりしてしまうので半量。
味は違和感なく、記憶にある味そのものだった。
熱は朝イチだけ37.2℃、以降は平熱~平熱+0.3℃くらいで推移。勝ったな。あとは若干の咳と鼻水だけだ。

29日

朝起き上がってみると身体が昨日までよりも軽く感じる。これは摂取カロリーを加速してパワーを回復させるのが良いな。
とりあえず朝は面倒くさいのでストック最後のカップラーメン、麺づくりの担々麺味。喉に悪そうなので最後に回していたけど食べちゃう。漢方薬のおかげでもうなんともないが。
昼にはハイカロリーメニューをチョイス。すかいらーくグループの宅配を使って、ビーフシチューオムライスとサラダ、フライドポテトのセットを食べた。何kcalあるのか書いてなかったからわからんけどまあ4ケタあるだろ。
熱は平熱で安定、残る症状はたまに出る咳だけ。

国から出てる行動指針では、有症状者は症状軽快から24時間以上経過したら療養期間中でも短時間の食料品買い出しはOKという話なので、30日は空いてる時間狙って買い出し行こうと思ってます。正月食べるものないしな。

完治したというわけではないけどほぼ治りました。
ふつうの風邪だと咳や鼻水が先に出てくることが多かったような気がしますが(といっても子どもの頃から風邪はほとんど引かなかったが)、今回かかった新型コロナは最初に高熱が出て、喉が痛くなって、だいぶ遅れて咳や鼻水や鼻づまりが出てきました。
最前線が最初のうち反応しないで沈黙しているのがたち悪いですね。
たぶん今回の症状、分類上は軽症のなかでもかなり軽いほうなんじゃないかという感もあって、これっきりにならねえかな……って思ってます。
やっぱ健康が一番だよ。健康じゃないとゲーム制作もできないしな。

2022年12月11日日曜日

【ひとり旅日記】雲出ずる国へ【3日目】

3日目の朝もやっぱり早い。
休みなのにゆっくり眠れない、慌ただしい旅程やな……(そうするしかなかったけど)と思いつつ、朝食を食べに行く。
朝食は指定できる中で最も早い7時開始、昨日の夕食同様バイキング形式の90分制。チェックアウトが10時であること、出雲大社参拝に最低でも90分はかかるであろうことを考慮すると、あまりのんびり食べてはいられず、腹八分に若干満たない程度に収めることにした。
あらかた食べ終えたところで、部屋へ戻る前にもう一杯お茶を飲んでおきたいと思いコップ片手に席を立つと、スタッフの兄ちゃんに声をかけられた。
「どちらへ行かれますか?」
それはどういう意味だろうとか、考えたり聞いたりするほど朝は頭が回らないので、
「出雲大社へ行くんですよォ~~」
とノータイムで返すと、スタッフの兄ちゃんがきまりの悪いような顔をしだす。
なんでや、出雲大社に近いこの宿に泊まるってことはそういうことやろ?
など脳内でツッコミが出てくる程度には脳みそにエンジンがかかり始めて、
「あっ……もう一杯お茶をもらおうかと思いまして……」
「あっ……失礼いたしました」
失礼しました、ボケが出てしまいました。

朝食をとり終えて部屋に置いていた荷物(ほぼ空)を背負って出雲大社へ出かける。
学生の頃島根へ行ったにもかかわらず行けなかった場所であり、やはり一生に一度は行きたいと思っていた場所である出雲大社。そこまでの道中はひたすら上り坂だった。
暑くならないうちに行こうと思って朝一にしたのに、数分歩いただけでもう汗ばみ始めてきた。

そうして坂を上り切ったところに、出雲大社の鳥居がそびえ立っていた。
すげえでかい。語彙力が溶かされてしまった。
近くではすでに数組の男女が写真を撮り合うなどしていた。朝はえーな。
一礼して鳥居をくぐると、珍しい下り参道が続く。下り参道は初めてなので、違和感がすごかった。平坦な土地の神社は別として、たいがい足腰いじめなレベルのきっつい石段があったり、上り坂だったりするものだから……。
参道で見たものを細かく書いても結局公式サイト見た方が早いので、そこは省略しますが、撮った写真を何枚か載せておきます。
めずらしい下り参道

松の並木道 松の根が傷むので真ん中は通れないという説明書きがあった

因幡の白兎の逸話の像



あちこちにうさぎの石像がある

この鳥居をくぐると、拝殿が見えてくる。

やっと来れたんだな……。朝早いこともあって人が少なく、静かで、鳥居の内側は神社特有の気持ちが引き締まるような雰囲気で満ちていた。
拝殿、御本殿にお参りして、周りの摂末社にもお参りした後、おみくじを引いてみる。
中吉だった。だいたいのことは良きように進むということだったが、転居だけはやめとけとのこと。
転居予定は(この段階では)なかったから、まあ、今まで通り生きていこうと思いつつ、おみくじは結んでおくことにした。
いろいろなことが良きように進みますように。
お守りも買って、カード類を入れてる財布に入れて持ち歩くことにした。
拝殿 注連縄でかい

ところで、富山に住んでいた頃はときどき御城印を集めて回っていた一方、実家暮らししていた頃小さい神社などを回りまくっていたのに御朱印はもらってなくて、でもせっかく神社の大ボスのようなところに来ておいて御朱印をもらわないのもなんだか寂しいので、御朱印をもらうことにした。
御朱印をもらったことがないので当然ながら御朱印帳も持っていない。
以前だと御朱印帳は売っていなかったらしく、微妙に不安に思いつつ御朱印がもらえる拝殿の裏手を覗くと、「御朱印帳2000円」の文字が。
聞いてみると、御朱印のみだと書き置きしてある紙を渡すかたちになるらしい一方で、御朱印帳を買った場合はその場で直筆でもらえる。
どのみち買うのだけど、直筆という殺し文句、これは強い。もしすでに御朱印帳持ってても買うじゃん……。

そんなこんなで境内をぐるりと一周して、宿へ戻るとチェックアウト時間が迫っていた。
チェックアウト時間を遅らせることはできないので、荷物をまとめてチェックアウト。
チェックアウトは10時、レンタカー返却は13時、まともな時間に帰れる最後の電車も13時台の特急やくも。
微妙に時間があるので、日御碕神社と日御碕灯台を目指してみる。灯台は登れるらしいので、間に合いそうなら登りたい。
出雲大社から車で往復1時間程度+出雲市駅近くのレンタカー屋まで30分なので、まあ間に合うだろう。
日御碕神社や日御碕灯台までの道はちょっとしたワインディングロードのような道で、いい感じのコーナーがリズムよく続く。
前を走っていたロードスターRFは幌を開けていた。気持ちいんだろうなあ。

しかしここにきて天気が悪化し始める。
日御碕神社にお参りした後急に強い雨が降り始め、さほど時間を置かずに視界が真っ白になる土砂降りになる。
ワインディングロードで土砂降りは怖すぎるのでゆっくり走る。
灯台につく頃には小雨になっていた。
よかった、土砂降りで灯台から何も見えないなんてことはないんだ。

駐車場から灯台の敷地入り口への道中、小雨をよけるように小走りで抜けていく人を10人以上は見た。
これはたぶん見れるだろう。
灯台の敷地入り口まで行くと、なにやら看板が置いてあるのを見つける。
おわかりいただけただろうか

「雨天のため観覧中止」
おいおいおいおいおい。さっきの人は……? もしかしてここに来る前の土砂降りでアウトになったか?
待てば再開されるのかもしれないものの、帰りの時間はもう決まっているし、待つような余裕もない。

登りたかった・・・

雨で霞んだ日本海を少し眺めてから、出雲市駅まで戻る。
車でたっぷり1時間。余裕があると思っていた時間も思っていたより経っていて、出雲市駅に着くころには結構ギリギリな時間になっていた。
切符まだ買ってないぞ。ひるめしもまだ食べてないぞ。

みどりの窓口なんて贅沢なものは無く、券売機で買うわけだけど、前の前の人がやけに遅い。なにかがわからんっぽい雰囲気。
操作がわからないのだろうか? 自分は時計と発車時刻を10秒に1回は見比べて無駄に焦りを募らせて待った。
操作方法なら教えたらええやんと思うかもしれないが、前の前の人ということ、自分の後ろに結構人が並んでいるのもあって、会話スキルレベル1振り止めの自分には声をかけづらい環境だった。
結局駅員さんがきて解決したようだった。切符もなんとか間に合った。

帰りのやくもは、奮発してグリーン車にした。
すげえ分厚いふかふかシートに埋まりながら、文章を書いたり外を眺めたり、急いで買ったコンビニおにぎりをかじったりしているうちに岡山に到着。
やくもに使われている車両は酔いやすいことで知られており、そこでおにぎり食うなんて大丈夫か? と思うかもしれないが、案外なんとかなった。個人差があるのだろうけど。

岡山から先は新幹線と在来線の乗り継ぎでひたすら帰るのみ。
特筆するようなこともない。

今回の旅は2日目の朝で旅程がぶち壊しになったのもあって、結構取りこぼしも出た。
鉄道が発達しているエリアなら乗り継ぎの工夫などである程度の時間捻出はできようが、車では高速道路だとかルートの工夫だとか単純にスピード上げることなのだけど、中山間地域においてそのような工夫はできないし、法定速度を大きく上回ろうものなら撮影会とサイン会が待っているので、短縮要素が少ない。
あと、これまでの旅行も含めて言えることだけど、移動時間がやたら長いせいで実質滞在時間がすごく短い。だから移動時間の狂いを滞在時間調整で吸収できない。
欲張りプランがよくないってことだね。

これからも旅行はたびたびやるので、反省点は活かしていこう。富山在住時代に無視しまくっていたけど……。