2月がブログを書かないまま終わってしまいそうなことに気がついたので、書きます。
タイトルにもあるとおり、『レイユウサイ』や『ケルリート-Littlewitch of Kelritos-』、もちろん次回作(仮称:『イルシェラート』)に登場する魔物たちの命名の背景でも書いてみようかな、と思い立って、夜ごはんの準備もまだなのに書き始めてます。
■魔物の名前って何語なん?
細かい話をする前に触れておきます。
『レイユウサイ』から続く作品の世界には、その世界で普段話されている言語(作品内呼称:現代語)と、かつては日常的に使用されたが現在は呪文の詠唱にしか使っていない言語(作品内呼称:古語、古い言葉)があります。
現代語が何語やねんというのはさておき(一部キャラを除くメインキャラの名前で察しはある程度つくよね)、問題は古語です。
古語はいわゆる架空言語です。
文法がどうとかは、正直なところそういう方面に明るくないので語れませんが、ある程度の単語生成ルールにのっとって、魔物の名前をはじめ、数名のキャラの名前や町の名前などがつけられています。肝心の単語の生成ルールはほぼ秘密だけど。
例えば、『レイユウサイ』のサブイベントで触れていますが、町の名前「ケルリート」は、その町付近に群生する霊木(といわれている樹木)の名前「Kelri」に、町を意味する接尾語「-tos」がついて、「Kelritos」となっています。直訳したらケルリの町ですね。
■魔物の名前
例1:ルーエン/イルーエン/アルルーエン
見た目は緑スライム、青スライム、赤スライムの魔物ですが、後の2つはなんか名前の頭についてます。
「ルーエン」はアルファベット表記で「Ruen」と書きますが、これは古語で「世界中にいるヤツ」みたいなニュアンスになります。そのへんの草が魔物になった(どうして魔物になるのか、という話は長くなるので省きます)、という成り立ちの魔物なので、草さえ生えてりゃ場所を選ばないってワケですね。
では、イルーエンとアルルーエンはどうか。
「イルーエン」は「IlRuen」と書きます。「水」の影響を多分に受けていることを示す接頭語「il」がついてます。水ルーエンってことですね。ゲーム中でも氷飛ばしてますが、そういうことです。
「アルルーエン」は「AlRuen」と書きます。「火」の影響を多分に受けていることを示す接頭語「al」がついてます。要は火ルーエン。倒すと火吹き草を落としますが、そういうことですね。
ここで、なんで「イルーエン」は「イルルーエン」じゃないの? と思うはずですが、これは自分もわからない。
現地の人の気まぐれロマンティックでしょう。
ここだけの話ですが「i」は滴る雫を、「a」はたき火の火を指してます。ここに注目すると、あいつは水属性くせえぞ、とかわかるわけですね。例外はあるけど。
例2:フォルテム/フォルトカイト 等、フォル○○系
「フォル」が頭についてる魔物は、いわゆるアンデッド系です。ゲームのデータを持っている人は図鑑を見てね。
「フォル」は「fol」と書きますが、これは直訳すると「光は完全に破壊された」。超意訳で陽の下で生きられない、すなわちこの世のものではない状態ということになってます。ちょっと無理やり感はあるけど。
ちなみに「フォルテム」は「Foltem」、古語では「苦痛を受け死んだ者」の意になります。
作中では強敵だった「フォルトカイト」は「Foltkeit」と書きますが、これは図鑑テキストにもある通り「死をもたらす者」。魔物としての成立が他の魔物と違う(次回作で書いたのでぜひよんでね)のもあって、冠の「fol」のとらえ方が違います。
他にも取り上げていくとキリがない(夜ごはんも作らないといけないし)ので2つだけにしますが、こんな感じなんだ~~というふうに思ってもらえれば、うれしいです。
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